「中国語と韓国語、どっちを勉強しようか」で止まっている人に、先に結論を言います。
どちらが簡単かは、得意分野がきれいに逆なので一概には決まりません。 読み書きなら中国語が圧倒的に楽で、話す・聞くなら韓国語のほうが楽です。「どっちが簡単か」ではなく「自分はどちらを先に使いたいか」で決めるのが正解です。
この記事では、文字・発音・文法・語彙・敬語の5項目で難易度を分解したうえで、就職での価値を貿易統計の実数で比較します。大学の第二外国語で迷っている人向けの判断材料もまとめました。

目次
中国語学習のおすすめ!
💡CCレッスンのおすすめポイント
- 業界最安級:25分193円〜!毎日受けても負担にならない価格。
- 講師数が豊富:常時500名以上の講師が在籍、好きな時間に予約可能。
- 今だけ実施中無料登録するだけで教材プレゼント&2回分レッスンが無料に!
結論:優先するものによって「簡単なほう」は逆転する
| 項目 | 中国語 | 韓国語 | 楽なのは |
|---|---|---|---|
| 文字 | 漢字(簡体字)。ほぼ既知 | ハングル。ゼロから | 中国語 |
| 発音 | 声調がある。母音36・子音21 | 日本語に近い。声調なし | 韓国語 |
| 語順・文法 | SVO(英語型) | SOV(日本語と同じ) | 韓国語 |
| 語彙 | 漢字語が多く推測できる | 語彙の6〜7割が漢字語 | 引き分け |
| 敬語 | ほぼ意識しなくてよい | 複雑な敬語体系がある | 中国語 |
| 最初の1か月 | 発音でつまずく | ハングル暗記で止まる | 韓国語がやや楽 |
| 半年後 | 読めるが通じない | 話せるが読み書きが遅い | ― |
まとめると、韓国語は「入口が楽で、奥に敬語という壁がある」。中国語は「入口の発音が壁で、越えたあとは楽」という構造です。
どちらも英語と比べれば日本人にとって習得しやすい言語です。DiLA国際語学アカデミーの分類では、中国語も韓国語も「比較的易しい言語(Ⅱ)」に入り、英語は「比較的難しい言語(Ⅲ)」に分類されています。どちらを選んでも英語ほど時間はかかりません。
項目別に難易度を比較する
文字:中国語が有利。ただし量は多い
韓国語のハングルは、子音14個・母音10個の合計24文字の組み合わせでできています。ルール自体は単純で、数時間から数日で読めるようにはなります。ただし見慣れるまでは形の違いが判別しづらく、最初の数週間は「読めるが意味が入ってこない」状態が続きます。
中国語は漢字です。日本人はすでに数千字を知っているので、初日から意味の推測ができます。一方で簡体字は日本の漢字と形が違うものがあり(広→广、門→门、車→车)、書く段階では覚え直しが必要です。
読み始めるまでの速さなら韓国語、意味が分かるまでの速さなら中国語です。
発音:韓国語が有利。中国語の声調が最大の差
ここが最大の分岐点です。
中国語には声調(四声)があり、同じ「ma」でも声の高低の動かし方で「お母さん・麻・馬・罵る」と意味が変わります。日本語に存在しない概念なので、日本人が中国語でいちばん苦労するのがここです。母音36・子音21という音の多さも負担になります。
韓国語に声調はありません。発音も日本語に比較的近く、カタカナ読みでもある程度通じます。ただし激音・濃音(k/kk/kh のような3系列) やパッチム(終声)は日本語にない区別で、ここは練習が必要です。
総合すると、話し始めるまでのハードルは韓国語のほうが明確に低いです。
語順・文法:韓国語が圧勝
韓国語の語順は日本語とまったく同じSOV(主語→目的語→動詞)です。助詞の使い方まで日本語に対応しているため、日本語をそのまま置き換えるだけで文になります。
| 主語 | 目的語 | 動詞 | |
|---|---|---|---|
| 日本語 | 私は | りんごを | 食べます |
| 韓国語 | 나는(ナヌン) | 사과를(サグァルル) | 먹습니다(モクスムニダ) |
| 中国語 | 我(ウォー) | ― | 吃 苹果(チー ピングォ) |
中国語はSVO(主語→動詞→目的語)で、英語と同じ並びです。日本語の語順とは違うので、文を組み立てるときに頭の中で並べ替える必要があります。
ただし中国語の文法には動詞の活用も時制変化も敬語もないという強みがあります。覚えるルールの総量なら中国語のほうが少ないです。
語彙:引き分け。どちらも漢字でつながっている
意外に知られていませんが、韓国語の語彙の6〜7割は漢字に由来する「漢字語」です。つまり日本語・中国語・韓国語は、漢字という共通の土台でつながっています。
| 日本語 | 中国語 | 韓国語 |
|---|---|---|
| 時間 | 时间(シージエン) | 시간(シガン) |
| 都市 | 都市(ドゥーシー) | 도시(トシ) |
| 温度 | 温度(ウェンドゥ) | 온도(オンド) |
| 準備 | 准备(ジュンベイ) | 준비(ジュンビ) |
| 満足 | 满足(マンズー) | 만족(マンジョク) |
| 感謝 | 感谢(ガンシエ) | 감사(カムサ) |
| 記憶 | 记忆(ジーイー) | 기억(キオク) |
| 家具 | 家具(ジアジュー) | 가구(カグ) |
| 安心 | 安心(アンシン) | 안심(アンシム) |
| 簡単 | 简单(ジエンダン) | 간단(カンダン) |
| 図書館 | 图书馆(トゥーシューグァン) | 도서관(トソグァン) |
| 大学 | 大学(ダーシュエ) | 대학(テハク) |
| 運動 | 运动(ユンドン) | 운동(ウンドン) |

「감사(カムサ)=感謝」「도서관(トソグァン)=図書館」のように、韓国語は音を聞けば漢字が浮かぶ単語がたくさんあります。中国語も同様です。どちらを選んでも、日本人は語彙で大きく得をします。
敬語:中国語が有利
韓国語には日本語以上に複雑な敬語体系があります。相手との上下関係で語尾が変わり、年齢を確認してから話し方を決めるという文化的なルールまで含まれます。日本語話者には理解しやすい概念ですが、使い分けの習得には時間がかかります。
中国語には、日本語や韓国語のような体系的な敬語がほとんどありません。「您(あなたの丁寧形)」「请(〜してください)」など限られた表現を覚えれば足ります。覚える量という意味では中国語が明確に楽です。
なぜ中国語と韓国語はこんなに違うのか
語彙は漢字でつながっているのに、文法も発音もまったく違う。この理由は言語の系統が別だからです。
- 中国語はシナ・チベット語族に属し、声調を持ち、語順はSVO
- 韓国語は系統が確定しておらず(アルタイ諸語との関連が議論される)、語順はSOVで助詞を使う膠着語
- 日本語も韓国語と同じく膠着語で、語順はSOV
つまり文法の骨格は「日本語=韓国語」、語彙の一部は「日本語=中国語=韓国語」という関係になっています。韓国語が話しやすく、中国語が読みやすいのは、この構造から来ています。
実用性で比較|就職・ビジネスではどちらが有利?
話者数
| 話者数 | 使われる国・地域 | |
|---|---|---|
| 中国語 | 母語話者は世界最多の約11億人 | 中国、台湾、シンガポール、マレーシア、各国の華僑社会 |
| 韓国語 | 約8,000万人 | 韓国、北朝鮮、在外コリアン社会 |
中国語は母語話者数で世界最多、第二言語話者を含めた総話者数でも英語に次ぐ2位です。韓国語は基本的に朝鮮半島で使われる言語で、使用範囲の広さには10倍以上の開きがあります。
日本との貿易規模(2025年・財務省貿易統計)
| 相手国・地域 | 輸出 | 輸入 | 貿易総額 |
|---|---|---|---|
| 中国 | 18兆7,780億円(2位) | 26兆6,999億円(1位) | 約45.5兆円 |
| 台湾 | 7兆9,070億円(3位) | 5兆17億円(4位) | 約12.9兆円 |
| 韓国 | 6兆9,582億円(4位) | 4兆5,054億円(7位) | 約11.5兆円 |
中国は日本にとって輸入で1位・輸出で2位の相手国です。貿易総額では韓国の約4倍。さらに中国語が通じる台湾・香港を足すと、中国語圏との貿易規模は韓国の5倍以上になります。
仕事で使う機会の多さという一点では、中国語が明確に有利です。求人でも「中国語が話せる人材」の募集のほうが、業種の幅・件数ともに多い傾向にあります。
資格・検定
| 中国語 | 韓国語 | |
|---|---|---|
| 主な資格 | HSK(国際基準)、中国語検定 | TOPIK(韓国語能力試験)、ハングル能力検定 |
| 企業での知名度 | HSKは中国系企業で通用する | TOPIKは韓国系企業で通用する |
| 受験機会 | 年に複数回 | 年に複数回 |
中国語はHSKが国際的な基準として通用するため、履歴書に書いたときの説得力があります。
どっちを勉強するべき?【目的別】
| あなたの目的 | おすすめ |
|---|---|
| 就職・転職で武器にしたい | 中国語 |
| 仕事で中国・台湾との取引がある | 中国語 |
| 英語の次の第三言語として | 中国語 |
| K-POP・韓国ドラマを字幕なしで楽しみたい | 韓国語 |
| 韓国旅行によく行く | 韓国語 |
| とにかく早く「話せた」を体験したい | 韓国語 |
| 漢字が得意・暗記より推測が好き | 中国語 |
| 文法で挫折した経験がある | 韓国語 |
大学の第二外国語ならどっちを選ぶ?
単位の取りやすさで言えば、初期の負担が軽いのは韓国語です。ハングルさえ覚えれば、文法は日本語とほぼ同じなので試験対策がしやすくなります。
一方、卒業後まで使うことを考えるなら中国語です。授業で発音を直してもらえる環境は独学より圧倒的に有利で、中国語でいちばん難しい部分を大学の2年間で越えられるのは大きなメリットです。独学しやすいのは韓国語、独学しにくいのは中国語なので、「人に教わる枠」は中国語に使ったほうが得という考え方もできます。
中国語と韓国語を同時に学習できる?
結論から言うと、条件つきで可能ですが、初学者にはおすすめしません。
同時学習が破綻しやすい理由ははっきりしています。
- 語順が真逆(中国語はSVO、韓国語はSOV)なので、文を組み立てる思考が混ざる
- 中国語は声調、韓国語は激音・濃音と、どちらも新しい音の訓練が必要で、耳が定まらない
- どちらも中途半端なまま「どちらも話せない」状態で止まりやすい
一方で、漢字語という共通の土台があるため、片方を一定レベルまで固めたあとなら、もう片方の語彙習得は明らかに速くなります。「감사=感謝=感谢」のように、1つの漢字知識が両方で効くためです。
現実的な進め方は、まず片方をHSK4級/TOPIK3級相当まで持っていき、それから2つ目に入るという順番です。同時に始めるのは、すでに複数言語を習得した経験がある人に限ったほうが安全です。
よくある質問
Q.結局どっちが簡単なんですか?
最初の3か月なら韓国語、1年以上続けるなら中国語です。韓国語は文字と文法のハードルが低いので早く話せた実感を得られますが、敬語という壁が後から来ます。中国語は発音の壁が先に来ますが、越えたあとは活用も敬語もないぶん楽になります。
Q.日本人が一番覚えやすい外国語は何ですか?
一般には韓国語が挙げられます。語順が日本語と同じで、発音も近いためです。中国語はそれに次ぐ位置づけで、読み書きに限れば中国語のほうが有利です。詳しくは中国語の難易度で解説しています。
Q.就職に有利なのはどっちですか?
中国語です。 日本にとって中国は輸入1位・輸出2位の貿易相手で、貿易総額は韓国の約4倍。台湾・香港を含めればさらに差が開きます。求人数・業種の幅ともに中国語のほうが広いのが実情です。
Q.韓国語を勉強すると中国語も分かるようになりますか?
語彙については一部そうなります。韓国語の6〜7割を占める漢字語は中国語と語源が同じため、意味の推測が効きます。ただし発音も文法も別物なので、「分かるようになる」のは単語の意味だけです。
Q.中国語と韓国語はなぜこんなに違うのですか?
言語の系統が異なるためです。中国語はシナ・チベット語族で声調を持つSVO型、韓国語は日本語と同じくSOV型の膠着語です。共通しているのは、歴史的に漢字を受け入れた結果の語彙だけです。
Q.どちらも英語より簡単ですか?
日本人にとっては、どちらも英語より習得しやすいとされています。韓国語は文法が日本語と同じ、中国語は文字が既知という強みがそれぞれあるためです。英語はその両方が当てはまりません。
Q.中国語と英語ならどっちを勉強すべきですか?
目的次第ですが、英語がまったくできない状態なら英語を優先したほうが汎用性は高いです。英語がある程度できるなら、中国語は差別化しやすい第三言語になります。詳しくは中国語と英語はどっちが簡単かをご覧ください。
Q.中国語を始めるなら何からやればいいですか?
発音(ピンインと声調)からです。 ここを最初に固めないと、あとで必ずやり直しになります。しかも発音は独学でいちばん自己修正が効かない部分なので、早い段階でネイティブに一度見てもらうのが結局は近道です。オンラインレッスンなら1回25分・200円台から試せます(→オンライン中国語レッスンおすすめ15選)。
中国語のピンインの覚え方 … 最初の1か月でやること
中国語の声調の覚え方 … 四声でつまずかないために
中国語の種類一覧 … 普通話・広東語・簡体字/繁体字の整理
中国語を勉強するメリット … 需要と将来性


